【4月19日 AFP】シリア東部で18日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、半年前に撤退した町付近を奇襲攻撃し、シリア政府軍の兵士少なくとも25人が死亡した。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が19日、明らかにした。

 攻撃があったのは18日午後、東部デリゾール(Deir Ezzor)県マヤディーン(Mayadeen)で、シリア人権監視団によると、IS側は戦闘員少なくとも13人が死亡した。マヤディーンはユーフラテス川(Euphrates River)の西岸に位置し、その西と南にはバディア砂漠(Badia Desert)が広がっている。

 一方、ある軍事筋は19日、ユーフラテス川西岸沿いのシリア政府軍の拠点に対する直接攻撃はないと否定した上で、川の東岸から断続的に砲撃があり、適切な兵器を用いて反撃したと述べた。

 川の東岸の領域の大半は、米が支援するクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が掌握しているが、幾つかの村は依然としてISの支配下にある。(c)AFP