【4月20日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは19日、第31節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は2-1でバーンリーFC(Burnley FC)を下した。今季残り4試合となる中、リーグ5位のチェルシーは同4位のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)との勝ち点差を5に縮め、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場権獲得に可能性を残している。

 22日にサウサンプトン(Southampton FC)とのFAカップ(FA Cup 2017-18)準決勝を控えているチェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督はこの日、今季にトロフィーを獲得するラストチャンスを見据えてエデン・アザール(Eden Hazard)とウィリアン(Willian Borges da Silva)をベンチに座らせ、初めて前線にオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)とアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)のコンビを起用した。

 しかし、W杯ロシア大会(2018 World Cup)でイングランド代表としてメンバー入りが期待されるバーンリーのGKニック・ポープ(Nick Pope)との1対1の場面で、モラタは2度も決定機を外してしまった。それでも、コンテ監督はモラタとジルーがコンビとして機能することを示したと確信しており、「これは本当に良い選択肢だ」とすると、「これまで、この2人を前線に起用するのは非常に難しかったが、彼らは素晴らしい連携と最高のコンビネーションを示してくれたのと同時に、チームのために懸命に尽くしてくれた」と擁護した。

 チェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で行われた今季開幕戦で、バーンリーが3-2で勝利を収めた際には、両チームのシーズンを占うような兆候がみられていた。バーンリーは現在リーグ7位につけており、1967年以来となる欧州主要大会の出場権を獲得するという夢に近づいている。

 しかし、この日は7試合ぶりの黒星を喫し、同6位のアーセナル(Arsenal)を一気に抜く望みはかなわなかった。ショーン・ダイチ(Sean Dyche)監督は「今季のチームの仕事ぶりには心から満足している。強豪チームに対して、これまで以上の位置まで近づいている。うちのチームは強豪ではなく、まだそこまで接近してはいないが、それでも前進している」と述べた。

 一方、22日のFAカップでチェルシーとここ8日間で2度目の対戦を果たすサウサンプトンは、この日行われたレスター・シティ(Leicester City)戦で0-0のドローに終わった。チームは残り4試合となった現在、残留圏内まで勝ち点4差を残しており、降格がゆっくりと近づいている。マーク・ヒューズ(Mark Hughes)監督は、少なくともチームの連敗が3で止まり、「落ち込んでいる場合ではない」と強調した。

 また指揮官はプレミア残留を最優先に考える中で、22日の大一番では一部の選手を休ませるとしており、「日曜日(22日)まで切り替えている時間は短い。数人の選手は少し疲れて消耗しているようだったので、おそらくフレッシュな顔ぶれで、選手を入れ替えていくつもりだ」と述べた。(c)AFP/Kieran CANNING