【4月29日 CNS】スペイン人留学生のテリーさんは4月上旬、蘭州ラーメンの技術を教える学校の一つ、中国・甘粛省(Gansu)蘭州市(Lanzhou)にある蘭州牛肉麺大学堂から授与された卒業証書の「牛肉麺学員」と儒教道徳の教えが記された『弟子規』を携えて、故郷・スペインで蘭州ラーメンの店を開く夢を胸に、甘粛省を後にした。

 テリーさんは今年1月、蘭州ラーメンを学びに蘭州市に来た。蘭州牛肉麺大学堂がテリーさんのために行った卒業式で、テリーさんは小麦粉から生地を作り、麺を伸ばし、スープを作り、盛り付けまであっという間に仕上げ、恩師の目の前に卒業作品として一杯の牛肉麺を差し出した。

 史料によると、蘭州ラーメンは清の時代が起源で、「一・清(透き通ったスープ)、二・白(大根)、三・紅(ラー油)、四・緑(にんにくの芽、パクチー)、五・黄(麺)」が特徴。「中国十大麺」の一つと言われている。近年、「一帯一路(One Belt One Road)」の建設に伴って蘭州ラーメンの知名度が上がり、テリーさんのような外国人留学生が増えている。

 イタリアからから来ているリリーさんも蘭州ラーメンの「とりこ」になった一人。「牛肉麺はイタリア人も大好き。ラーメンの技術を学んで、中国伝統の味をイタリアに持って帰りたい」と話している。