【4月19日 AFP】サッカードイツカップ(German Cup 2017-18)は18日、準決勝が行われ、ルカ・ヨビッチ(Luka Jovic)がバックヒールでゴールを決めたフランクフルト(Eintracht Frankfurt)は1-0でシャルケ04(Schalke04)を下し、決勝に進んだ。この結果、フランクフルトを率いるニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督は、決勝で来季から指揮官に就任するバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と相まみえることとなった。

 退場者を出したものの、ヨビッチの決勝点で接戦をものにしたフランクフルトは、2季連続でドイツカップ決勝の舞台に立つことが決まったが、バイエルンとの5月19日の決勝はコヴァチ監督にとって運命的な一戦となる。

 ベルリンのオリンピアシュタディオン(Olympiastadion)で行われる決勝は、来季からバイエルンを指揮するコヴァチ監督にとってフランクフルトでの最後の試合となる。

 コヴァチ監督はスカイ・ドイツ(Sky Germany)に対し「激しい試合だったが、チームはファンタスティックだった。終わって見れば、自分たちのチームの方がより勝利を欲していたのだと思う」とコメントしている。

 前半は中盤で厳しい戦いが繰り広げられ、フランクフルトはケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)が太ももを痛めてベンチに下がった。また、シャルケのGKラルフ・フェールマン(Ralf Faehrmann)とフランクフルトのマルコ・ファビアン(Marco Fabian)が口論するなど激しい展開となった。

 後半も両チームともに慎重な入りとなったが、フランクフルトは同29分にジョナサン・デ・グズマン(Jonathan de Guzman)のCKにヨビッチがかかとで合わせて試合の均衡を破った。

 その後フランクフルトは、ジェルソン・フェルナンデス(Gelson Fernandes)のレオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)へのファウルがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定により退場と判断され数的不利に陥ったが、ロスタイムのフランコ・ディサント(Franco Di Santo)のゴールはハンドがあったとして取り消され、逃げ切った。

 決勝でバイエルンに所属する弟のジェローム(Jerome Boateng)と相対するボアテングは「もう(けがの)痛みはまったく感じていない。俺たちはベルリンに行く。ほかのことは関係ない。チームをとても誇りに思う」とコメントしている。

 バイエルンは17日、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に6-2で圧勝して決勝に駒を進めている。(c)AFP