【4月19日 AFP】17-18スペイン1部リーグは18日、第33節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)と1-1で引き分け、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準決勝のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦に不安を残した。

 本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で出足が鈍かったレアルは、最後はなりふり構わず攻め、後半42分にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のゴールで追いついた。

 リーグ首位を独走するFCバルセロナ(FC Barcelona)は、現時点で2位のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に勝ち点12差、3位のレアルに同15差をつけている。

 そのためレアルにとってリーグ戦は優先度が低くなっているが、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は25日に敵地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で行われるバイエルンとの第1戦に先発出場させる可能性の高いメンバーをこの日起用しており、不安の残る結果となった。

 チャンピオンズリーグの決勝トーナメントではギアを上げて勝ち進んでいるものの、この日も勝てなかったことにより、レアルは直近の公式戦4試合ではわずか1勝しか挙げられていない。それまでの12試合でレアルは11勝を挙げていた。

 直近の出場12試合で22得点目をマークしたロナウドは、この日もチームの救世主となったが、サポーターから受けたブーイングがレアルのパフォーマンスの質を表していた。

 バイエルン戦に向けて15日のマラガ(Malaga CF)戦で主力を休ませたのであれば、この日の試合は準決勝第1戦の本番直前のリハーサルと捉えることができる。

 ロナウド、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)、トニ・クロース(Toni Kroos)、ラファエル・バラン(Raphael Varane)、マルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)は先発に復帰したが、同じくマラガ戦を欠場したギャレス・ベイル(Gareth Bale)の名前はそこになかった。

 主力が名を連ねたものの精彩を欠いたレアルに対し、ビルバオは前半14分、ボールを受けて反転したイニゴ・コルドバ(Inigo Cordoba)のスルーパスに抜け出したイニャキ・ウィリアムス(Inaki Williams)がレアルの守護神ケイロール・ナバス(Keylor Navas)の頭上を抜くループシュートを沈めて先制した。

 残り約20分で休養十分のベイル、拍手で迎えられたイスコ(Isco Alarcon)を投入したレアルは、終了3分前にモドリッチのミドルシュートの角度をロナウドが変えたボールがゴール隅に吸い込まれて、勝ち点1の獲得に成功した。(c)AFP/Thomas ALLNUTT