【4月19日 AFP】17-18イタリア・セリエAは18日、第33節の試合が行われ、リーグ7連覇を目指すユベントス(Juventus)が1-1でクロトーネ(FC Crotone)と引き分けたことを受け、ウディネーゼ(Udinese)に4-2で勝利したナポリ(SSC Napoli)がタイトル獲得へ望みをつないだ。

 降格危機に直面しているクロトーネと敵地で対戦したユベントスは、前半17分にアレックス・サンドロ(Alex Sandro)が先制点を奪ったが、後半20分に先日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)でレアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に許したオーバーヘッドシュートをほうふつさせるゴールをシミー(Simy)に決められ、同点に追いつかれた。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は試合後、「選手はできることを全てやったが、今夜のプレーは精彩を欠いた」「スクデット(リーグ優勝)へ向け、今夜の試合は決定的だった」と悔やんだ。

 一方、リーグ2位のナポリは、ビハインドに2度陥りながらもウディネーゼから逆転勝ちを収め、リーグ戦残り5試合を残して首位ユベントスとの勝ち点差を4に縮めた。22日には敵地トリノでユベントスとの直接対決を控えている。

 前半41分にヤコブ・ヤンクト(Jakub Jankto)に先制点を許したナポリは、ハーフタイム直前にロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)の得点で追いついたが、後半10分にはスバンテ・インゲルソン(Svante Ingelsson)にネットを揺らされ、再びウディネーゼにリードを奪われた。

 それでも、ナポリは同19分からの10分間でラウル・アルビオル(Raul Albiol)、アルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)、ロレンツォ・トネッリ(Lorenzo Tonelli)が立て続けにゴールを決めて逆転に成功。ウディネーゼの連敗は10に伸び、今季の敗戦数は20となった。

 ナポリのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は試合後、「われわれは数字的には2位だが、目標には到達している。いまは楽しんでプレーできる」とすると、「もちろん、トリノで勝利をもぎ取るのは簡単ではない。選手層の厚さで言えば、ユベントスは欧州で最も完全なチームだと思う」「自分たちのベストを尽くす」と語った。

 来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場権争いをめぐっては、今年の同大会で準決勝に勝ち残っているASローマ(AS Roma)が2-1でジェノア(Genoa CF)を下し、ユベントスとナポリに次ぐ3位の座を死守した。

 ラツィオ(SS Lazio)は4-3でフィオレンティーナ(Fiorentina)に逆転勝ちし、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)での敗退を過去のものとした。この結果、フィオレンティーナの無敗記録を8で止めたラツィオは、ローマと勝ち点で並ぶ4位を維持している。

 また、前日の試合でカリアリ(Cagliari Calcio)を4-0で一蹴したインテル(Inter Milan)が、チャンピオンズリーグの出場圏内から勝ち点1差の5位をキープしている。

 ヨーロッパリーグの出場権争いでは、アウェーでトリノ(Torino FC)と1-1の引き分けに終わったACミラン(AC Milan)が6位、今週末に降格が決まる可能性もある最下位ベネベント(Benevento Calcio)に3-0で快勝したアタランタ(Atalanta)が7位につけている。(c)AFP/Emmeline MOORE