【4月18日 AFP】22日に行われるロンドン・マラソン(London Marathon 2018)に出場する陸上男子長距離のスター選手、モハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)が、2度の大会優勝経験を持つエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、ケニア)といった強豪選手が名を連ねる同大会では厳しいレースが予想されるなか、自身は表彰台獲得を目指すと意気込みを語った。

 ソマリア出身で現在35歳のファラーは、過去に2013年大会でハーフマラソンの距離を走ると、2014年大会では8位に入っているが、3度目の挑戦となる今回のロンドン・マラソンでは、トラック種目のために体力を温存しなくてもいいというプラスの材料があると話している。

 五輪の5000メートルと1万メートルで2大会連続の2冠を達成したトラック種目でのキャリアに、昨シーズン限りで終止符を打ったファラーは、17日に開かれたレース前の記者会見で「トラックの時のようなプレッシャーがないのは良い気分だ」と話した。

「もし他の選手が世界記録ペースでいくなら自分も彼らについていく。そうしないわけにはいかないでしょう?優勝できれば最高だと思う。簡単にはいかないだろうが、自分が出るすべてのレースで表彰台を争うことを目標にしている」

 また、2014年のロンドン・マラソンでは大会前に徹底的なトレーニングを行わなかったことが、その後の欧州陸上競技選手権大会(European Athletics Championships 2014)での5000メートルと1万メートルでの2冠につながったというファラーは、すでにレースへ向けた戦略を立てたと明かしている。

「自分の計画を忠実に実行するのが目標だ。ロンドン・マラソンのチームは、エリウド・キプチョゲやダニエル・ワンジル(Daniel Wanjiru、ケニア)といった素晴らしい選手たちを集めてきた。自分はまだ27位だし、とにかく自分のプランに従って、どうなるか見るしかない」 (c)AFP