【4月18日 AFP】ラグビーヨーロッパ(Rugby Europe)は17日、2019年ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)欧州予選のベルギー戦で敗戦を喫した後、審判に詰め寄ったスペイン選手5人に出場停止処分を科した。

 スペインは3月18日に行われたこの試合に勝利すればルーマニアを抑え込んでW杯本大会の出場権を獲得することができたが、ルーマニアの審判団が裁いた一戦でベルギーに10-18で敗戦。ノーサイドの笛が吹かれると、激怒したスペインの選手が審判を取り囲んでいた。スペイン側は再試合を行うように求めている。

 ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby)参加国以外の国が参加する欧州予選を管轄するラグビーヨーロッパの会長もまた、ルーマニア人のオクタビアン・モラリュー(Octavian Morariu)氏が務めている。

 英グラスゴー大学(Glasgow University)のローン・クレラー(Lorne Crerar)教授が率いるヨーロッパラグビーの内部委員会は17日、ベルギー戦終了後のスペイン代表5選手の振る舞いについて検討し、セバスチャン・ルエ(Sebastien Rouet)に43週、兄弟のギヨーム・ルエ(Guillaume Rouet)に36週の出場停止処分を科した。フランス生まれの両選手は、審判への暴行や暴言が認められたとして、最も厳しい処分を受けている。

 またピエール・バルテール(Pierre Barthere)、ルカ・ギヨーム( Lucas Guillaume)、マチュー・ベライ(Mathieu Beli)は「審判に対する脅迫行為」で14週間の出場停止処分を科された。処分は、ただちにすべてのラグビーレベルにおいて適用される。

 これにより5選手はポルトガルとのプレーオフ、そして仮に勝利しても6月9日と23日に行われるサモアとのホームアンドアウェーでのプレーオフに出場できなくなった。

 委員会はスペインラグビー連盟(FER)に対する処分を下すか否かについては、判断を先送りしている。(c)AFP