【4月18日 AFP】チェコのプラハ動物園(Prague Zoo)で、絶滅危惧種タンビヘキサンのひな鳥が、親鳥を模したパペットから餌をもらいすくすく育っている。同動物園が17日、明らかにした。

 プラハ動物園では現在、ひな鳥2羽を含む6羽のタンビヘキサンを飼育している。このうち1羽のひな鳥は、青みがかった緑の羽根と赤オレンジのくちばしを持つ親鳥の外見を模したパペットからピンセットで餌をもらっている。

 鳥類の飼育係アントニン・バイドゥル(Antonin Vaidl)さんはAFPに対し、「巣の中の親鳥の下に割れた卵があるのを見つけ、すぐにもう一つの卵を取り出した」と語った。卵はふ卵器で温め、3月にふ化したという。

「それから、ひな鳥が人間を親だと刷り込まれず種内で繁殖できるよう、このパペットを使い始めた」と、バイドゥルさんは鳥の刷り込みの過程を説明した。

 バイドゥルさんによると、タンビヘキサンは「今日地球上で最も珍しい鳥の一種」で、飼育下と野生を合わせても世界で100羽ほどしか生息していないという。(c)AFP