【4月18日 AFP】(更新、写真追加)米ニューヨーク発ダラス(Dallas)行きのサウスウエスト航空(Southwest Airlines)旅客機が17日、エンジンの故障によりペンシルベニア州フィラデルフィア(Philadelphia)に緊急着陸し、1人が死亡した。当局が発表した。米国の商用機で死者を出す事故が起きたのは2009年以来。

 米運輸安全委員会(NTSB)のロバート・サムウォルト(Robert Sumwalt)委員長は記者会見し、ボーイング737(Boeing 737)型機のサウスウエスト航空1380便がラガーディア空港(LaGuardia Airport)を離陸した直後にエンジントラブルを起こしたと発表。

 目撃者らによると、離陸して数分後、左側のエンジンから爆発音が聞こえ、そこから飛んできた破片が同機の窓を直撃してガラスが割れた。女性1人が重傷を負い、機内では酸素マスクが下りてきた。

 サムウォルト委員長は、エンジンから部品が飛散したことを認めた。米メディアによると7人が軽傷を負った。死亡者の身元は公表されていない。

 ある乗客の男性はフェイスブック(Facebook)上の動画で、気が動転した様子で酸素マスクを着用した自身の姿を生中継。「飛行機がおかしい! 高度を下げているようだ!」と書き込んだ。男性はさらに、「上空でエンジンが爆発し、自分の席から3つ離れた場所の窓が吹き飛んだ」とも投稿している。

 米連邦航空局(FAA)は、同機のエンジン1基と胴体、さらに少なくとも1つの窓が損傷したという報告を乗員から受けたと発表。同機は17日午前11時20分(日本時間18日午前0時20分)、フィラデルフィア国際空港(Philadelphia International Airport)に着陸したとしている。 

 米国の商用機で死亡事故が起きたのは、2009年2月にニュージャージー州ニューアーク(Newark)からニューヨーク・バッファロー(Buffalo)に向かっていた米コルガン航空(Colgan Air)機が墜落し、50人が死亡して以来となった。(c)AFP