【4月17日 AFP】米国のレストランで客が払うチップは食事代の20%あたりが相場だろう。だがこのほどシカゴのレストランで、食事に感激した客が料金の3倍近い260%ものチップをはずみ、話題になっている。

 このレストランは、レストラン格付け本「ミシュランガイド(Michelin Guide)」で一つ星を獲得しているシカゴの高級店「ボカ(Boka)」。

 ボカが16日に明らかにしたところによると、前日に「マイク」という名前のシアトルからの客が同店を訪れ、ディナーを堪能した。

 ディナーの代金は759ドル(約8万1200円)だったが、マイクさんは一般的なチップの額では謝意を伝えきれないと思ったのか、チップ300ドル(約3万2000円)を支払った。さらに厨房を訪れて17人のスタッフ全員にそれぞれ100ドル(約1万700円)のチップを手渡したという。チップは総額2000ドル(約21万4000円)に上った。

 ボカの総支配人ジョン・レオポルド(Jon Leopold)氏は地元紙シカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)に、「あれほどまでして謝意を示してくださる方がいるとは、思いがけない驚きでした」と述べた。「金額の多さだけでなく、厨房まで足を運んでくれ、料理が素晴らしく、シェフの仕事が意義あるものだとスタッフに直接伝えてくれた」

 レストランのインスタグラム(Instagram)には、ほほ笑む厨房スタッフに囲まれ、親指を立てるしぐさを見せるマイクさんの写真が投稿されている。(c)AFP