【4月17日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)は16日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-0、6-1で同胞のドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic)を一蹴し、復調の兆しをみせた。

 現在30歳のジョコビッチは、アンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏との師弟関係を解消し、長年コンビを組んできたマリアン・ヴァイダ(Marian Vajda)氏と再びタッグを組んでから初めてとなる試合で、圧巻のパフォーマンスを披露した。

 現世界ランキングは13位まで後退しているジョコビッチは、右肘の故障で長く戦列を離れている間、「サーブを打つふりをする」ことすらもできなかったと明かし、「痛みがあまりひどく、全体的なコンディションやメンタルに悪影響を及ぼしていた」と話した。

「肘が治らなくて、たくさんのことを後回しにしたり犠牲にしたりしなければならなかった。だけど、今は痛みから解放されている」

 昨年大会後に一度はたもとを分かったヴァイダ氏と、10日間のトレーニングを積んで大会に臨んだジョコビッチは、「とてもうれしいよ。彼(ヴァイダ氏)はコーチである以上に、兄であり父親のような存在だからね」とすると、「現実問題として昨年7月からは6、7試合しかプレーしていない。実戦から遠ざかっているし、コートでの自信は少しだけれど、前を向いていく」と話した。(c)AFP/Jed Court