イラン教育省、学校で海外SNSの使用禁止 影響力そぐ狙い
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【4月16日 AFP】イランの教育省は15日、学校で外国が提供するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使用することを禁止した。改革派寄りの国営イラン労働通信(ILNA)が報じた。海外のSNSの影響力の制限をイラン政府が目指しているとみられる。
ILNAが報じた教育省の声明では、学校ではコミュニケーションの手段として「国内のSNSのみを使用しなければならない」とされた。
同国では最も人気の高いメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」は、2017年に月間ユーザー数が4000万人を超えている。
写真共有サイト「インスタグラム(Instagram)」の利用者も多く、イラン国内の企業は顧客との直接的なコミュニケーション手段としてテレグラムとインスタグラムの両方を使用することが多い。
イラン政府は今年初めに国内各地の都市で広がった抗議活動で、テレグラムが「反革命主義」グループによる扇動を許したとして一時的に利用を禁止している。
政府は以来、ソーシャルメディアサービスの独自開発を模索。テレグラムと似たプラットフォームもここ数か月で複数台頭し、ソロウシュ(Soroush)と呼ばれるサービスにはすでに500万人の利用者がいるという。(c)AFP