【4月16日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は16日午後、太陽系の外にある惑星を探す人工衛星「TESS(テス)」を打ち上げる。比較的近距離にあり、生命が存在する可能性のある地球大の惑星を中心に調べ、太陽系外における惑星の探査拡大を目指す。

 3億3700万ドル(約360億円)が投じられた、洗濯機ほどの大きさのトランジット系外惑星探索衛星「TESS」は、16日午後6時32分(日本時間17日午前7時32分)、フロリダ州ケープカナベラル(Cape Canaveral)にあるNASAのケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)で、米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のロケット「ファルコン9(Falcon 9)」によって打ち上げられる。

 2年以上にわたる探査の主な目的は、恒星20万個超について、惑星が恒星の手前を通過する際に恒星が減光する「トランジット」という現象を観測し、惑星が存在するかを調べることだ。

 NASAは、TESSが太陽系の外にある惑星「系外惑星」を2万個ほど発見すると予測。地球大の惑星50個以上、地球の2倍に満たない大きさの惑星を最大で500個発見できるとみている。(c)AFP/Kerry SHERIDAN