【4月16日 CNS】中国工業情報化部(MIIT)管轄の中国信息通信研究院が8日に発表した「国内携帯電話市場運行分析報告」によると、2018年第1四半期の中国メーカーの携帯電話出荷台数は、前年同期比27.8%減の7586万4000台だった。国内向け全体の出荷台数は同26.1%減の8737万台だった。

 中国市場の飽和は、2017年年末から兆候があった。市場調査会社Canalysによると、同年の中国のスマートフォン出荷台数は4億5900万台で前年より4%減った。

 通信業界に詳しい項立剛(Xiang Ligang)氏は、「通信技術とスマホの双方に大きな進歩がなく、消費者の買い替え需要が低迷している。27.8%減少はかなり大きな落ち込みだ。5G技術が全面的に導入される2020年までこの状況が続くだろう」と述べた。

 通信・メディアアナリストの付亮(Fu Liang)氏は、「通信技術が変わっていないことのほか、携帯電話の値段の高さにも原因がある」と指摘する。「中国のスマホユーザーの市場はすでに成熟期に入っており、出荷台数が再び増えるのは難しいし、むしろ下降する可能性もある」と言う。

 今回の報告によると2018年第1四半期に中国で発売された携帯電話は206機種で、前年同期比8.4%減少した。スマートフォンの出荷台数は同27%減の8187万台だった。(c)CNS/JCM/AFPBB News