【4月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が14日、シリアの化学兵器開発に関与しているとみられる施設を標的に行った米主導の攻撃後に、歴史的な含みのある「任務完了」という表現を用いて物議を醸していることを受けて、同大統領は翌15日、ツイッター(Twitter)上で自己弁護した。

 この「任務完了」という言葉は、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元米大統領が2003年5月1日、米海軍の原子力空母エーブラハム・リンカーン(USS Abraham Lincoln)の艦上で、対イラク戦争の勝利宣言を行った際に用いられた。

 ブッシュ氏がイラクにおける大規模戦闘作戦の終了を宣言すると、その背後に「任務完了」と大きく書かれた横断幕が掲げられた。だがその言葉とは裏腹に、その後数年間にわたって激しい戦闘が続き、この「任務完了」発言は時期尚早だったとみなされた。

 トランプ大統領は14日、米英仏3か国がシリア政権による化学兵器使用疑惑を受けて攻撃を実施した後に「任務完了」とツイート。これを受けて民主党員らが、奇異で軽率、早計だと批判した。

 トランプ氏は15日、やはりツイッターでこれに言及。「シリア攻撃はあそこまでの正確さで、とにかく完璧に実行され、フェイク(偽)ニュースメディアが唯一けちをつけられたのが私の『任務完了』という言葉の使用だった」「これに飛び付かれるのは分かっていたが、素晴らしい軍事用語だから復活させるべきだと思った。頻繁に使えばいい!」と記した。(c)AFP/Brian KNOWLTON