【4月16日 AFP】17-18イタリア・セリエAは14日、第32節が行われ、首位ユベントス(Juventus)はサンプドリア(Sampdoria)に3-0で勝利。ナポリ(SSC Napoli)がACミラン(AC Milan)と0-0で引き分けたため、2位との勝ち点差は6に開き、ユベントスのリーグ7連覇は視界良好となった。

 32節を終えて勝ち点を84に伸ばしたユベントスは、6節を残してナポリとの差を広げることに成功した。ユベントスは22日に本拠地トリノにナポリを迎えることになっており、18日の試合でユベントスがクロトーネ(FC Crotone)に勝利してナポリがウディネーゼ(Udinese)に敗れ、直接対決でユベントスがナポリに勝利した場合、前人未到の7連覇達成となる。

 11日に行われたレアル・マドリード(Real Madrid)とのチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準々決勝第2戦でユベントスは、試合終了間際にPKを決められて大会から姿を消した。会場には「あなたたちを誇りに思う」とつづられた横断幕が掲げられ、レアル戦で退場処分を受けたキャプテンのジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)に拍手が送られる中、ユベントスは敗戦のショックを引きずることなく勝ち点を積み上げた。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は「ナポリはセンセーショナルなシーズンを送っている。彼らはまだすぐ後ろにつけているが、次の2節がスクデット(リーグ優勝)の行方を占うと考えている」との見解を示し、「われわれは絶対的なスクデット候補ではない。きょうはみなさんに感謝したい。チャンピオンズリーグでああいったひどい経験をした後で勝つのは簡単ではないから」と語った。

 ユベントスではこの試合、負傷したミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)に代わって投入されたダグラス・コスタ(Douglas Costa)が3得点を演出し、勝利の立役者となった。コスタは前半終了間際にマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)の先制点をアシストすると、後半15分にベネディクト・ヘベデス(Benedikt Howedes)、同30分にはサミ・ケディラ(Sami Khedira)のゴールをお膳立てして全得点に絡んだ。

 アレグリ監督は「ダグラス・コスタの投入は予定通りだった。あんなに早くなるとは考えていなかったが、プランの一部にはあった」と明かし、「われわれのプレーには集中力、落ち着き、そしてインテリジェンスがあった。ピャニッチを休ませることもできた。彼は太ももを痛めただけだったが、交代がベストだった」と話している。

■ドンナルンマがナポリの前に立ちはだかる

 本拠地サンシーロ・スタジアム(San Siro Stadium)でミランは、試合終了間際のナポリの決定機を守護神ジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)のスーパーセーブでしのいだ。史上最年少でセリエA通算100試合出場を達成した19歳のドンナルンマは、後半ロスタイム2分にアルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)の決定的なシュートを防ぎ、ナポリを無得点に抑えた。

 1987年、1990年に続く3度目のリーグ優勝を目指すナポリは、32節が終了して勝ち点78となっている。最近5試合で3度目の引き分けとなったナポリのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は「ユベントスのことは気にしていない」と語った。

「われわれは自分たちの道を歩んでいる。チームはよくやったし、もしこのパフォーマンスでこの結果をシーズン序盤に出していたら賞賛されていただろう。数本のクロスを除いてわれわれはミランに何もさせなかった」

 来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)出場権獲得圏内の6位につけるミランだが、欧州チャンピオンズリーグの出場権を獲得できる4位とは大きく離されている。(c)AFP/Emmeline MOORE