【4月16日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは15日、第34節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が0-1でウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)に敗れ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のリーグ優勝が確定。シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に続き、3か国目のリーグ制覇を達成した。

 ユナイテッドは前節、シティの本拠地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)で2点のビハインドを背負いながらも3-2で逆転勝利を収め、ライバルの目前での優勝を阻んだ。しかし、この試合では今季わずか3勝で最下位に沈むWBAを相手に精彩を欠き、シティにタイトルをプレゼントする形となった。試合後、WBAのファンは「マンチェスター・シティ、俺たちはお前たちのために勝った」と合唱し、ユナイテッドのサポーターはライバルにタイトルを献上したチームにブーイングを浴びせた。

 14日に行われた試合でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に3-1で勝利していたシティは、リーグ優勝を揺るぎないものとしていた。そして24時間後、ユナイテッドの本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で後半28分にWBAのジェイ・ロドリゲス(Jay Rodriguez)がヘディングシュートを決めたことで、プレミア王者の栄冠に輝いた。

 シティとユナイテッドの勝ち点差は16まで開き、残り5試合でユナイテッドが全勝しても逆転できる可能性がなくなった。5節を残しての優勝決定は、2000-01シーズンのユナイテッドに並びリーグ過去最速となった。シティのリーグ制覇は通算5度目となるが、過去7シーズンで3度の優勝を果たしている。

 スペイン人指揮官として初のプレミアリーグ制覇を果たしたグアルディオラ監督は、ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督とは宿命のライバルで、モウリーニョ監督がレアル・マドリード(Real Madrid)を指揮していた時代もスペインで火花を散らした。シティの成功をたたえることに前向きではないモウリーニョ監督だが、ライバルがチャンピオンにふさわしかったと認めている。 

「私はこれまでに数々のタイトルを手にしてきた。シティはベストチームであり、遅かれ早かれこのポイントにたどり着いたはずだ。ベストチームがリーグを制したところでなんのドラマでもない」「シティに勝ったことで浮かれてしまった選手が何人もいた。先週と選手の態度を比べれば違いがわかるはずだ。われわれは罰に値した」