■グアルディオラ監督はゴルフへ

 グアルディオラ監督はこの日、息子のマリウス(Marius)くんと予定通りゴルフに出かけていたため、コース上でリーグ優勝決定の一報を受けたものとみられている。リーグ首位を独走してきたシティがチャンピオンになるのは時間の問題とされ、22日のスウォンジー・シティ(Swansea City)戦に勝てば自力で優勝を決めることができた。

 バルセロナでリーグ優勝3回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇2度の実績を誇り、バイエルンでも3度のリーグ優勝を果たしている47歳のグアルディオラ監督は、厳しい試合日程やフィジカル面での要求の高さを理由にプレミアリーグ制覇は格別だとしており、トッテナムに勝利した直後には、監督の輝かしいキャリアでも最高レベルの成果だと話した。

 シティはここ10日間でユナイテッドとのダービーに逆転負けを喫し、チャンピオンズリーグ準々決勝ではリバプール(Liverpool FC)に敗れるなど、チームのクオリティーに疑問符がついていたが、トッテナムに快勝したことで雑音を消し去った。グアルディオラ監督は自身の理想を追い求めていては栄光を勝ち取れないと批判を受けていたこともあり、イングランドで優勝するのは痛快だとも話していた。

 ケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)、ダビド・シルバ(David Silva)らがチームをけん引するシティは、これからはリーグ史上最高のチームという名声を築く戦いに集中することになる。 

 シティは今季歴代リーグ最長の18連勝を飾っており、1999年に3冠を達成したユナイテッド、2003-04年に無敗優勝を果たしたアーセナル(Arsenal)と肩を並べたと評価する評論家も出てきている。まだそのランクに入れるのは早すぎるとの声もあるが、シティは2004-05シーズンにチェルシー(Chelsea)が記録した歴代最多の勝ち点95を更新すればその正当性を主張することができる。