【4月15日 AFP】17-18スペイン1部リーグは14日、第32節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は2-1でバレンシア(Valencia CF)に勝利し、リーグ新記録の39戦無敗を達成。点差以上の地力の違いを見せて勝利したバルセロナは、ASローマ(AS Roma)に敗れた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)の結果を引きずらず、リーグ優勝に前進した。

 バルセロナはルイス・スアレス(Luis Suarez)とサムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)がゴールを決めると、後半42分にダニエル・パレホ(Daniel Parejo)のPKで1点を返されたが逃げ切り、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)が1979年から1980年にかけて樹立した38戦無敗の記録を上回った。

 バルセロナはこれで翌日に試合を控えるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との勝ち点差を14に広げた。敗れたバレンシアは3位のままだが、こちらも15日に試合のあるレアル・マドリード(Real Madrid)との勝ち点差は1となっている。

 バルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「この勝ち点3の価値は素晴らしく大きい。黄金のような3ポイントだ。つらい一週間だったし、ファンを含めた誰もが影響を受けた。今季はあまり負けていないが、先日の試合は大一番で、そしてファンをがっかりさせたと感じているなら、それを埋め合わせなくてはならない」と話した。

 スアレスはbeINスポーツ(beIN Sports Spain)で「記録は破られるためにある。チャンピオンズリーグの結果にはみんなが怒っている。僕らも怒っている。だけど忘れられかけているけれど、この記録は僕らが素晴らしいリーグ戦を送っている証明になるはずだ」とコメントした。

 チャンピオンズリーグの敗戦がまだ尾を引いていることは間違いなく、仮に今週末に行われるセビージャFC(Sevilla FC)との国王杯(Copa del Rey 2017-18)を制して国内1冠目を獲得しても、傷はおそらく癒えない。

 それでもバルセロナは、約1年前のマラガ(Malaga CF)戦以降はリーグで負けておらず、その価値がローマ戦の負けで損なわれるわけではまったくない。さらにチームは、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が率いた2011-12シーズンに達成したリーグ31戦無敗のクラブ記録もすでに更新している。

 今後は無敗優勝にも期待がかかるところだが、それには3日後に行われるセルタ(Celta de Vigo)との難しいアウェーゲーム、そして本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で5月6日に行われるレアルとの伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」がポイントになる。(c)AFP/Thomas ALLNUTT