【4月14日 AFP】ロシア国防省は14日、米国とその同盟国はシリアに向けて巡航ミサイルなどを100発以上を発射したが、そのうちの「かなりの数」はシリアの防空システムによって撃墜されたと発表した。

 国営ロシア通信(RIA)によると、同国国防省は「米英仏は海と空からシリアの軍事および民間目標に対し巡航ミサイルや空対地ミサイル100発以上を発射した」が「かなりの数」はシリアの防空システムによって撃墜されたと述べた。

 また、首都ダマスカス近郊の飛行場に対して発射された巡航ミサイル12発は全て、シリアの防空システムによって撃墜されたという。

 さらに同通信は、「今回のミサイル迎撃において、シリア領内に配備されたロシアの防空システムは使用されなかった」と述べている。

 同通信はこれに先立ち、ロシアの防空システムが防衛するシリア西部フメイミム(Hmeimim)の空軍基地やタルトス(Tartus)の海軍施設の周辺範囲に対しては、欧米の空爆はなかったと伝えていた。

 ロシア軍によると、ミサイルは紅海(Red Sea)の米軍の艦船や地中海上空の戦術航空機、シリア南東部タンフ(Al-Tanf)にある基地を離陸した戦略爆撃機から発射されたという。(c)AFP