【4月14日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は13日午後9時(日本時間14日午前10時)からホワイトハウス(White House)でテレビ演説し、米英仏が共同でシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権への軍事的攻撃を開始したと発表した。

 トランプ大統領は「少し前に私は米軍にシリアの独裁者バッシャール・アサドの化学兵器関連を目標とする精密攻撃の開始を命じた」と述べた。「現在、フランスおよび英国の軍と合同で作戦を進行中だ。両国に感謝する」

 シリアのアサド政権が1週間前の今月7日に反体制派が支配していた東グータ(Eastern Ghouta)地区ドゥーマ(Douma)に化学兵器攻撃を実施したとみられていることについてトランプ大統領は、「この虐殺は、とてもひどいあの政権の化学兵器使用のパターンが非常にエスカレートしたことを示している」と語った。

「邪悪で見下げ果てた攻撃は母親と父親、幼児と子どもたちを苦痛にもだえさせ、空気を求めてあえがせた。人間のすることではない。化け物による犯罪だ」

 トランプ大統領は「シリアでの見境のない化学攻撃で女性と子どもを含む多くの人が死んだ」 「プーチン大統領、ロシア、イランはけだもののアサドを支援した責任がある。大きな代償を支払わねばならない」と述べ、ロシアとイランにシリア政府を支援しないよう警告した。

「ロシアはこの暗い道を下り続けるのか、それとも安定と平和の勢力として文明諸国に加わるのか決断しなければならない」 (c)AFP/Andrew BEATTY, with AFP correspondents in Damascus