【4月14日 AFP】エクアドルのレニン・モレノ(Lenin Moreno)大統領は13日、コロンビアの武装集団に拉致されていたジャーナリストら3人の死亡を確認し、拉致が起きた地域で報復軍事作戦を開始した。

 拉致されていたのは、記者のハビエル・オルテガ(Javier Ortega)さん(32)、カメラマンのパウル・リバス(Paul Rivas)さん(45)、運転手のエフライン・セゲラ(Efrain Segarra)さん(60)。いずれも有力紙コメルシオ(El Comercio)に所属していた。

 3人は先月26日、コロンビア国境沿いでの暴力事件を取材していたところ、コロンビアの元ゲリラ組織「コロンビア革命軍(FARC)」の残党に拉致された。この地域では、エクアドル軍と麻薬密輸に関与するコロンビア・ゲリラとの戦闘が続いている。

 モレノ大統領は12日夜、コロンビアのテレビ局から記者らの死亡を示唆する写真が提供されたことを受け、12時間以内に3人の生存を証明するよう誘拐犯らに要求。これに応じなければ、「強硬な」措置を取るとしていた。

 設定した期限を迎えた後、同大統領は3人の死亡を発表し、拉致が起きた国境地帯での作戦の実行を指示したと明らかにした。作戦には警官と兵士からなる精鋭部隊が投入されるという。

 エクアドルでジャーナリストが拉致される事件は今回が30年ぶりとされる。事件を受け、同国には動揺と不安が生じている。(c)AFP/Santiago PIEDRA SILVA