【4月14日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準決勝の組み合わせ抽選会が13日、スイスのニヨン(Nyon)で行われ、昨季王者のレアル・マドリード(Real Madrid)はバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と対戦することになり、リバプール(Liverpool FC)は1983-84シーズンの決勝で激突したASローマ(AS Roma)との再戦が決まった。

 今月25日に敵地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)でバイエルンとの第1戦に臨むことになったレアルは、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われた準々決勝の第2戦でユベントス(Juventus)の猛反撃を許したものの、終盤にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が劇的なPKを決めてベスト4入りを果たした。

 大会3連覇を目指しているレアルのエミリオ・ブトラゲーニョ(Emilio Butragueno)ディレクターは、「2大会連続でファイナルを制したことは歴史的快挙だ。だから、こうしてまた決勝進出が見えてきたことは、とてつもなく大きなモチベーションになる。とにかく、やってみるだけだが、われわれには自信がある」と述べた。

 対するバイエルンは、ドイツ・ブンデスリーガ1部を制したばかりの勢いに乗り、準々決勝でセビージャFC(Sevilla FC)に順当勝ちを収めた。1997-98シーズンではレアルの指揮官としてチームを大会制覇に導いた経歴を持つユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は、古巣と激突する際にはロナウドの「調子が良くない日」であることを願うと話している。

 ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督が率いるリバプールは、同24日に行われるローマとの第1戦を本拠地アンフィールド(Anfield)で迎えることになった。今季の公式戦で計39得点を記録しているエジプト代表のモハメド・サラー(Mohamed Salah)は古巣との大一番に備えており、昨夏に3400万ポンド(約48億円、当時)の移籍金で同選手をリバプールに売却したローマはツイッター(Twitter)に、「きみとの再会を楽しみにしている」とつづった。

 ローマは本拠地で行われた準々決勝の第2戦で、リオネル・メッシ(Lionel Messi)を擁するFCバルセロナ(FC Barcelona)に3-0で快勝し、2戦合計ではアウェーゴール差での奇跡的な大逆転勝利を演出した。

 対するリバプールは、イングランド・プレミアリーグで首位に立つマンチェスター・シティ(Manchester City)との準々決勝で2戦合計5-1で勝利を収め、準決勝に駒を進めた。ローマの本拠地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)で行われた1983-84シーズンの決勝では、両者が1-1で一歩も譲らぬ展開となり、リバプールがPK戦を4-2で制してタイトルを手にした。

 クロップ監督は組み合わせについて、「自分の感想を探ってみたが、『バイエルンやレアル・マドリードでなくて神に感謝する。やったぞ、ローマだ』とか、そういう感じではなかった」とすると、「これは単なるドローであり、とてもわくわくするものだが、最も重要なのはチームが大会に生き残っているということだ。この組み合わせが最もラッキーなドローだと考えるような人々がいたら、あきれた人間だと思わずにいられない。それは明らかに、バルセロナ戦を見ていなかったということだ」と述べた。

 レアルとバイエルンの第2戦は5月1日にマドリード、ローマとリバプールの第2戦は翌日にローマで行われることになっており、同26日の決勝はウクライナ・キエフで開催される。(c)AFP