【4月13日 AFP】オーストラリア・ゴールドコースト(Gold Coast)で開催されているコモンウェルスゲームズ(Commonwealth Games、英連邦競技大会)のボクシング女子51キロ級で、同国出身のテイラー・ロバートソン(Taylah Robertson)が13日、たった1試合に出場して敗れながらも銅メダルを獲得した。

 今回の珍事が起きたのは、19歳のロバートソンが出場選手7人の同階級で初戦免除となり、そのまま4強入りを果たしていたことによるものだった。同選手は準決勝でイングランドのリサ・ホワイトサイド(Lisa Whiteside)に判定負けを喫したものの、1ラウンド3分ずつの合計9分間を戦っただけで銅メダルに輝いた。

 やるせない結果に終わったロバートソンは、銅メダルを手にしたとはいえ決して満足しておらず、終始攻撃的だったホワイトサイドに判定勝ちを収める自信はあったとして、「相手は積極的に前に出てきたけれど、パンチはクリーンに当たっていなかったと思います」とコメント。銅メダルは不満かと尋ねると、「その通り。金メダルを目指していましたから」と悔しがり、地元で迎えた9分間の大一番で何か得たものはあるかという問いには、「いいえ、何も。銅メダルを目指してここまで来たのではありません」と答えた。

 一方、2015年に思わぬ事故で頭蓋骨を骨折する重傷を負った経験を持つ32歳のホワイトサイドは、14日の決勝で北アイルランドのカーリー・マクノール(Carly McNaul)と対戦することが決まった。(c)AFP