【4月13日 AFP】米オハイオ州の警察は12日、ミニバンに閉じ込められ「死にそうだ」と緊急通報した10代少年を見つけられずに窒息死させてしまった事件について調査を開始した。

 カイル・プラッシュ(Kyle Plush)さん(16)は10日午後、自身が通うシンシナティ(Cincinnati)の学校の駐車場で、ホンダ(Honda)のミニバン「オデッセイ(Odyssey)」2004 年モデルの車内に閉じ込められた。

 米メディアの報道によると、プラッシュさんは後部座席からテニス用具を取ろうとしたところ、座席が倒れてきて身動きがとれなくなり、胸部圧迫による窒息で死亡した。

 プラッシュさんは緊急通報番号「911」に2度電話し、車の特徴と位置を知らせた。しかし対応に当たる警察官らにすべての情報が伝わっておらず、校庭を捜索したもののプラッシュさんを発見できなかった。

 ABCニュース(ABC News)が入手した録音によると、プラッシュさんは2度目の通報の際、「お巡りさんをすぐによこして。死にそうだ」と話していた。「たぶん時間はほとんど残されてない。もしぼくが死んだらママに愛してるって伝えて」

 友人の一人が、プラッシュさんが行方不明になっているとプラッシュさんの家族に伝え、一緒に携帯アプリを使って居場所を突き止めた。

 最初の911通報から約6時間後、家族が施錠されていないバンの車内でプラッシュさんの遺体を発見した。

 ホンダはAFPに対し、この事故が起きたオデッセイの2004年モデルには座席関連のリコールは行っていないと述べた。

 ホンダの米国法人は昨年、2列目の座席が前に傾くことのある不具合があるとしてオデッセイ2011~2017年モデルのリコールを実施していた。しかし同社の広報がAFPに語ったところによると、今回のオハイオ州の悲劇とこのリコールは無関係だという。(c)AFP