【4月13日 AFP】中国で4年前に交通事故で死亡した夫婦が残していた受精卵から、代理出産によって男の赤ちゃんが生まれていたことが明らかになった。中国のメディアが伝えた。

 夫婦は不妊治療を受けていたが2013年に2人とも交通事故で死亡した。夫婦の親たちは、南京(Nanjing)の病院に保管されていた受精卵の使用を認めるよう求めて長期にわたる裁判を起こした。

 北京の大衆紙、新京報(Beijing News)が10日伝えたところによると男の赤ちゃんはラオス人の代理母によって昨年12月9日に誕生し、「甜甜」(標準中国語で甘い、愛らしいなどの意)という愛称で呼ばれている。

 中国で代理出産は違法であるため、金銭的に余裕がある人たちは海外での選択肢を模索する場合もある。

 近年タイ、カンボジア、ネパールなどで代理出産が非合法化されたことを受け、最近はアジアの貧困国の中でもラオスで商業的な代理出産が──法的にはグレーだが──活発に行われるようになっている。

 新京報のインタビューを受けた男児の祖母の胡杏仙(Hu Xingxian)さんは「(赤ちゃんは)いつも笑っている。目は私の娘に似ているが、全体的には父親似だ」と話した。