【4月13日 AFP】韓国メディアは12日、大韓航空(Korean Air)の趙亮鎬(チョ・ヤンホ、Cho Yang-ho)会長の次女で、同社広告部門幹部の趙顕ミン(チョ・ヒョンミン、Cho Hyun-min)氏(36)が広告会社との会議中に激高し、相手企業の従業員の顔に水をかけたと報じた。顕ミン氏は報道を受け、自らの行動を謝罪した。

 顕ミン氏は、2014年に大韓航空機内で受けたサービスに激怒して離陸を遅らせた、いわゆる「ナッツ事件」を起こした趙顕娥(チョ・ヒョナ、Cho Hyun-Ah)前副社長(44)の妹。インターネット上では、趙一族が再び怒りに任せて問題行動を起こしたことに対する批判が噴出している。

 韓国大手経済紙・毎日経済新聞(Maeil Business Newspaper)の12日の報道によれば、顕ミン氏は大韓航空の広告を制作している企業と先月行った会議で、相手企業の社員1人に水をかけた。また、相手側社員の回答に不満を覚えて激高し、床にボトルを投げつけて怒鳴り声を上げた後、この社員を退室させたとも報じられている。

 大韓航空は報道を一部否定し、顕ミン氏は「水の入ったカップを床に投げた」が、広告会社社員に向かって投げたわけではないと釈明している。同氏は12日、フェイスブック(Facebook)の自身のページで、自らの「愚かで無思慮な行動」を謝罪し、会議の出席者全員に対して個別に謝罪したと説明。ただ、当時の状況の詳細には一切言及しなかった。

 韓国では、「ナッツ事件」をきっかけに、「チェボル」と呼ばれる財閥に対する批判が再燃。チェボル創業一族のメンバーの多くが、当局や株主からの縛りをほとんど受けずに世界的な事業を私物化しているとして非難の的となっている。(c)AFP

※ミンは日偏に文