【4月13日 CNS】インドのスマホ市場でシェア1位の小米科技(シャオミ、Xiaomi)は9日、現地で新たに3工場を設立すると発表した。

 また、インドに合弁会社として設立したモバイルバッテリー工場でも携帯電話の製造を始める予定で、小米のインド工場は計6カ所となる。富士康科技集団(フォックスコン、Foxconn)との協業でインド最初のプリント基板組み立ての表面実装工場建設も計画、生産現地化を着々と進めている。

 小米国際部門の副総裁で小米インドのマヌー・ジャイン(Manu Jain)社長は、「高品質でデザインに優れ、価格もリーズナブルな小米のスマートフォンは、インド市場に大きなインパクトをもたらした。当社は、2015年に『メイド・イン・インディア』計画をスタートさせた。今回の携帯電話3工場とプリント基板組み立て工場の建設は、小米がインド市場をいかに重視しているかを示している」と述べた。

 小米は2015年にインドでの現地生産を発表し、同年にフォックスコンと協業して最初の工場を設立した。17年には二つ目の工場とモバイルバッテリー工場を設立。現在、小米のインドで販売される携帯電話の95%以上はインド製だ。小米が新たに設立する3工場も、フォックスコンとの協業で建てられる。

 プリント基板組み立ての新工場は小米にとって、インドで組み立て生産ラインの先駆けになることを示している。プリント基板はスマートフォンの最重要部品の一つで、携帯電話全体の半分に近いコストを占める。小米では2018年第3四半期までに回路基板組み立ての現地生産比率を100%に近づける計画だ。

 小米はこの3年、インドのスマホ市場でトップシェアの座にある。市場調査会社IDCによると、2017年第4四半期の市場シェアは26.8%だった。(c)CNS/JCM/AFPBB News