【4月12日 AFP】米軍は10日、フィリピン寄港前に南シナ海(South China Sea)で軍事演習を行い、空母「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)」から発進した戦闘機FA18Eスーパーホーネット(Super Hornet)20機以上が轟音をとどろかせて空戦力を誇示した。同空母にはフィリピン軍司令官らや記者団が乗艦した。

 南シナ海では領有権をめぐり中国と周辺諸国が対立している。中国軍は数日前に同海域での存在を強調するために同国初の空母を動員し、さらに軍艦数十隻を数百キロメートル北まで展開する海軍演習を実施した。

 米軍の空母打撃群司令官のスティーブ・ケーラー(Steve Koehler)少将は「周囲には中国の軍艦がいた。南シナ海に展開している中国海軍の一部だが、これまでのところ我々が遭遇した艦隊は粛々と任務を遂行しているだけだった」と述べた。(c)AFP