【4月12日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、パリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2018)のレース中に死去したベルギーのミハエル・ホーラールツ(Michael Goolaerts)選手が、検視解剖により、落車前に心臓発作を起こしていたことがわかった。

 23歳のホーラールツ選手は、8日に行われたレースで有名な石畳区間の一部を通り過ぎた後、意識を失い、呼吸も停止した状態で道路脇で倒れているところを発見された。その後、仏北部リール(Lille)市内の病院へ搬送されて治療を受けたが、同日遅くに所属するベランダス・ヴィレムス・クレーラン(Veranda's Willems Crelan)からこの世を去ったことが発表された。

 そして11日、仏カンブレー(Cambrai)市の検事は「死因はクラッシュではなく、心臓発作によるものだという仮説が証明された。彼はレース中に発作を起こした。心臓が止まり、それが原因で落車した」と明かした。

 専門家は今後、毒物学的なものを含めたさらなる検査を行い、心臓発作の正確な原因究明に取り組むが、結果が出るまでには数週間を要する可能性もあるという。検事は「今後は毒物学と病理学の面から調べを進め、発作の本当の原因を特定したい」と話した。(c)AFP