【4月12日 CNS】中国・広州税関は4日、輸入が禁じられている象牙や乾燥タツノオトシゴ、レイヨウカク、マッコウクジラの歯など絶滅危惧種の加工品を海外から持ち込んだ旅行者を摘発したことを明らかにした。

 広州税関管轄の広州白雲空港(Guangzhou Baiyun International Airport)の税関職員は3月28日、荷物検査時にある男性旅行客の不審な荷物を発見。調べたところ、象牙製品約1400グラムを隠した「特製チョコレート」が見つかった。

 男は、溶かしたチョコレートの中に象牙を入れ、冷却後、チョコレートを思わせる包装紙で梱包していた。チョコレートを偽装した象牙製品の摘発は、同税関も初めてという。

 また、同日午後には別の旅行客の荷物の中から食品を偽装した約466グラムの乾燥タツノオトシゴが発見されたほか、翌日29日には長さ25センチ、重さ約340グラムの4本のレイヨウカクが見つかった。さらに別の日には、粉ミルク缶からマッコウクジラの歯23本、総重量約3530グラムが発見されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News