【4月12日 AFP】米南部フロリダ州パークランド(Parkland)の高校で2月に起きた銃乱射事件で、17人を殺害したとして計画殺人などの罪に問われているニコラス・クルーズ(Nikolas Cruz)被告が、80万ドル(約8500万円)に上るとされる遺産を遺族や生存者に寄付する意向を示していることが分かった。11日開かれた審理で弁護団が明らかにした。

 パークランドがあるブロワード(Broward)郡の裁判所で開かれた審理では、これまで公選弁護人を利用してきたクルーズ被告の弁護士費用の支払い能力が判断された。

 クルーズ被告の母のリンダ(Lynda Cruz)さんは昨年11月に死去。弁護団は、被告が相続した財産額を確定できていないが、現地メディアが家族の話として伝えたところによると、80万ドル相当の信託を相続したとされる。

 しかし弁護団は、被告が受け取る財産はすべて、高額な弁護士費用ではなく被害者のために使われるべきだと主張。メリサ・マクニール(Melisa McNeill)弁護士は「クルーズ氏はこうしたお金を欲しがっていない。遺族がコミュニティーの癒やしを促進できると考える団体か、ここ4~5か月の間に熟してきた問題についてコミュニティーを啓発する機会に寄付したい意向だ」と述べた。

 クルーズ被告は2月14日、パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校(Marjory Stoneman Douglas High School)で、生徒や職員に向けて半自動小銃「AR15」を乱射。17人を殺害したとして計画殺人などの罪で起訴され、検察は死刑を求刑している。(c)AFP