【4月12日 AFP】米共和党議会トップのポール・ライアン(Paul Ryan)下院議長(48)は11日、今年11月の中間選挙に出馬しない意思を表明した。選挙後、来年1月初旬に任期満了を迎えるまで下院議長を務める意向。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領率いる共和党にとって、中間選挙に向けた厳しい闘いに直面するなかで痛手となる。

 ライアン氏は中西部ウィスコンシン州選出。2015年に下院議長に就任したが、本人の意向に沿った起用ではなかった。

 トランプ大統領を全面的に支持することのなかったライアン氏だが、引退は家族と過ごす時間を増やすためだとし、ホワイトハウス(White House)内の混乱のせいではないと説明した。また、今後の政治的野心を示唆する言動は一切見せなかった。

 米政界では以前からライアン氏の引退がうわさされていた。トランプ政権が大きく変動するなかでの引退表明により、6か月後に迫った重大な選挙を前に共和党内での混乱が浮き彫りになった。(c)AFP/Michael Mathes