【4月11日 AFP】韓国の次期大統領候補と目されていた有力政治家で、忠清南道(South Chungcheong Province)の前知事、安熙正(アン・ヒジョン、Ahn Hee-jung)氏が11日、元秘書の女性に性的暴行を加えた罪で起訴された。

 ソウル西部地検(Seoul Western Prosecutors' Office)の報道官は、2022年に任期を終える文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領の有力な後任候補と目されていた安被告が権力を濫用し、暴行および性的嫌がらせを働いた罪で正式に起訴されたと明らかにした。

 報道官によると、安被告の初公判は来月に予定されている。

 元秘書のキム・ジウン(Kim Ji-eun)氏はテレビ放送されたインタビューで、昨年6月に勤務を開始して以来、4度にわたって被告からレイプされたと告発。検察当局が捜査を開始していた。

 キム氏は先月、職場の厳格な上下関係においては、上司を拒絶することはできなかったと涙をこらえながら語っていた。

 安被告はその後、知事職を辞任し謝罪したものの、性行為は「合意」によるものと主張している。

 だが聯合ニュース(Yonhap News)の報道によると、検察当局者は被害者の詳細な説明や目撃者の証言から犯罪を立証する証拠が得られたと話しているという。(c)AFP