【4月12日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は11日、準々決勝第2戦が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)と対戦したユベントス(Juventus)は、第1戦の3点差を追いついたものの、終了間際にPKから決勝点を許し、2戦合計スコア3-4で準決勝進出を逃した。ユベントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は、主審には「ハートがない」と判定に対する憤りをみせた。

 2戦合計同点で迎えた後半ロスタイム3分、ユベントスのメディ・ベナティア(Medhi Benatia)に後ろから当たられたルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)が倒れると、マイケル・オリバー(Michael Oliver)主審はPKを指示した。ブッフォンはこの判定に抗議して退場処分となり、最後はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がPKを決めて試合は劇的な幕切れを迎えた。

 現在40歳の守護神は今季限りでの現役引退がうわさされており、その類いまれなチャンピオンズリーグキャリアは、後味の悪い形で終わりを迎えてしまったかもしれない。ブッフォンは試合後、イタリアのメディアセット・プレミアム(Mediaset Premium)に対して「あの審判にはハートがない。心のかわりにあるのはごみ袋だ。人間性と勇気がないなら、奥さんと飲み物片手にスタンドで観戦しているべきだった」と話した。

 ブッフォンはbeINスポーツ(beIN Sports)でも「主審は彼にしか見えないファウルで笛を吹いた。欧州のレベルの大一番には、ビッグな選手と監督、サポーター、そして審判が必要なのに」と話している。

「場面場面の重要性を理解する感性が必要だ。試合の流れに対する感性を持ち合わせていない人間は、ピッチに立つ価値がない。今回で言えば、主審はスタンドで両親や友人と一緒に、ポテトや炭酸飲料を口にしながら観戦するべきだった。あんなことは許されない」 (c)AFP/Thomas ALLNUTT