【4月12日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は11日、準々決勝第2戦が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は10人のセビージャFC(Sevilla FC)と0-0で引き分け、2戦合計スコア2-1でここ9シーズンで7回目となるベスト4入りを果たした。ユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は冷静さを保った選手たちに満足感を示している。

 ホームのバイエルンは前半、フランク・リベリ(Franck Ribery)に決定機が訪れたが、シュートは相手GKダビド・ソリア(David Soria)の正面を突いた。対するセビージャも後半、ホアキン・コレア(Joaquin Correa)がヘディングでゴールを狙ったがシュートはクロスバーをたたいた。

 激しい肉弾戦で、バイエルンはハビ・マルティネス(Javi Martinez)が膝、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)が太ももを痛め、セビージャはコレアが終了直前にマルティネスへのファウルで退場処分になった。

 ハインケス監督は、相手の堅い守備を破れなかったが結果は出したことを喜び、「常に素晴らしいサッカーをして、相手を圧倒できるわけではないし、ときにはスコアレスを維持しなくてはならない場合もある。相手のバーに当たったシュートもあったし、最後まで安心はできなかったが、同時にナーバスになりもしなかった」とコメントした。

 また、バイエルンはチーム得点王のロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)、リベリ、ジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)、ヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)の4人が出場停止にリーチがかかっていたが、カードをもらわずに試合を乗り切り、指揮官も「重要なこと」と選手が見せた自制心をたたえた。

 トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)は、相手の司令塔であるエベル・バネガ(Ever Banega)を抑えるのに苦労したことを認め、選手としても、ファンにとっても消化不良の試合だったと話した。

「最初の20分か25分はなんとかセビージャを抑えていたけど、バネガへのプレッシャーが甘くなる場面があまりにも多かった。チャンスはあったが、得点できなかったことには不満が残る。見ていた人にとっては面白い試合じゃなかったかもしれないけど、必要なプレーはできた」 (c)AFP/Ryland JAMES