【4月11日 AFP】電気自動車(EV)で競うモータースポーツ選手権「フォーミュラE(Formula E)」に、2019-20シーズンから現フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)王者のメルセデス(Mercedes)とポルシェ(Porsche)が参戦することが確実になった。また、元F1チャンピオンのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)氏もフォーミュラEの可能性に期待感を示し、大会には三つの追い風が吹いている。

 2016年シーズンのF1で、チームメートのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を抑えて年間王者に輝いた後、突如として現役を引退したロズベルグ氏は、以前からフォーミュラEに強い関心を示している。

 ロズベルグ氏は「E-モビリティーの動向と、それが社会や私たちの世界に良い影響を与えるポテンシャルに、強い関心を持つようになっている。ずっと前からフォーミュラEの可能性を信じているし、少し前から投資家として関わるようにもなった」と話した。

 ロズベルグ氏は5月19日、ベルリンePrixのスタート前に来季から導入される新マシン「Gen2」でデモ走行を行う。Gen2は現行モデルの2倍の充電能力があるという。

 またこの日は、モータースポーツの統括団体である国際自動車連盟(FIA)から、現F1王者のメルセデスと、ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)で複数回の優勝を飾っているポルシェが、2019-20シーズンからフォーミュラEに参戦することが示唆された。ドイツの別の大手メーカーであるBMWも、Gen2が採用される来季から参戦予定となっている。

 フォーミュラEは現行の2017-18シーズンが4季目で、10チームの20人のドライバーが、世界の主要都市で開催される10レースで年間王者の座を争っている。前シーズン王者はアウディ(Audi)のルーカス・ディ・グラッシ(Lucas di Grassi、ブラジル)となっている。(c)AFP