【4月11日 AFP】サッカー界の名手、リオネル・メッシ(Lionel Messi)やネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)がゴールを決めると、大地が動き、地面が揺れる。これは科学的事実だ。信じられない人もいるかもしれないが、証拠もある。

 ジョルディ・ディアス(Jordi Diaz)さんは、スペイン・バルセロナのハウメ・アルメラ地球科学研究所(Institute of Earth Sciences Jaume Almera)に勤める研究員。ディアスさんは、オーストリア・ウィーンで開催された地球科学の会議で、自身の発見について語った。

 ディアスさんは「車や地下鉄など、異なる活動で生じる振動を特定できる地震計を、バルセロナ市内の建物に設置した」が、くしくもその場所は有名なFCバルセロナ(FC Barcelona)の本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)からほんの500メートルほどの所だった。

 ディアスさんは「ゴールが決まるたび、われわれの元には情報が入りました。いや、正確にはバルセロナのゴールが決まるたび、ですね。観客が跳びはねて、スタジアムが揺れるんです」と話し、グラフを示しながら説明した。

 例に使ったのは、バルセロナがメッシの2得点で3-0の勝利を収めた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)のチェルシー(Chelsea)戦。先制点が決まった試合開始3分のところで、まるでうそ発見器が反応したかのようにグラフが跳ねあがっていた。一方、試合の大勢が決まった後半15分過ぎのメッシの2点目では、そこまで激しく針が縦に振れることはなかった。