【4月11日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は10日、準々決勝第2戦が行われ、ASローマ(AS Roma)が3-0でFCバルセロナ(FC Barcelona)を破り、第1戦の3点差を跳ね返して2戦合計スコア4-4のアウェーゴール差で準決勝進出を決めた。

 前週の第1戦を1-4で落としていたローマは、開始早々の6分、ダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)のピンポイントのロングパスに抜け出したエディン・ジェコ(Edin Dzeko)が、絶妙なトラップからつま先で先制点を押し込むと、後半13分にデ・ロッシのPKで追加点。最後は同37分にコスタス・マノラス(Kostas Manolas)のヘディングシュートで奇跡の逆転4強入りを決めた。

 敵地カンプ・ノウ(Camp Nou)で行われた第1戦では、デ・ロッシとともにチームを敗退の瀬戸際に追い込むオウンゴールを献上していたマノラスは、得点を決めると喜びを爆発させる仲間にもみくちゃにされた。スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)に集まったローマサポーターは歓喜に沸き、対照的にバルセロナの面々は何が起こったか分からないというようにぼうぜんとなった。

 クラブを30年以上ぶりとなる欧州最高峰の大会のベスト4に導く、歴史的な夜を演出したマノラスは、「重要なのは地上最強のチームを破って準決勝に勝ち進んだことだ。みんな信じていたし、第1戦の不運な出来事は忘れていた」と話した。

 地元のアイドルであるデ・ロッシも、第1戦ではオウンゴールを献上して戦犯の一人になっていたが、この日はジェコの先制点をアシストし、ファンに奇跡を予感させる2点目のPKを決めた。デ・ロッシは「この勝利が持つ意味を想像してみてくれ。望みうる最高の結果だ」とコメントした。

 一方、敗れたバルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「責任は私にある。私がチームをつくり、準備をした。勝っても負けても、それは変わらない。きょうは先週と同じチームを送り出した。つらい負けだ。前に進みたい。今は傷を癒さなくてはならない。ほかの大会もあるし、そちらを勝たなくてはならない。われわれはまだ何も手に入れていない」とコメントした。(c)AFP/Terence DALEY