【4月11日 AFP】(更新)サラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)米大統領報道官は10日、ロシアによる米大統領選干渉を捜査するロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官について、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は自分に解任の権限があると考えていると述べた。

 米連邦捜査局(FBI)は9日、モラー氏からの状況提供などに基づいてトランプ氏の顧問弁護士マイケル・コーエン(Michael Cohen)氏の事務所を家宅捜索。トランプ氏はこれに「恥さらし」「魔女狩り」などと激しく反発していた。

 サンダース氏はこれまで、モラー氏の解任は検討されていないとしていたが、10日の記者会見ではモラー氏が解任できるのかとの質問に「大統領にはその決定をする権限が確かにあると助言されている」と答え、トーンを修正した。

 モラー氏は2016年の米大統領選でロシアがトランプ氏に有利になるように干渉した疑惑を調べるため、昨年5月に任命された。過去1年に捜査はトランプ氏周辺の資金洗浄や詐欺、司法妨害の疑いに広がってきており、これまでにトランプ氏の側近4人が有罪判決を受けるか罪を認めるかしている。(c)AFP