【4月10日 AFP】ドイツやフランスなど複数の欧州主要空港で交通まひを引き起こした10日のストライキにより、航空大手の独ルフトハンザ航空(Lufthansa)や仏エールフランス(Air France)の利用客数万人が影響を受けた。

 ドイツでは現地時間10日午前5時から午後6時(日本時間同日正午~翌午前1時)にかけ、地上職員や消防士を含む公共部門の職員らがストを実施。ルフトハンザ航空は長距離便58便を含め、運航予定だった1600便のうち800便以上の欠航を余儀なくされた。

 10日の「警告スト」は同国で最大規模を誇るフランクフルト(Frankfurt)の空港をはじめ、ミュンヘン(Munich)、ケルン(Cologne)、ブレーメン(Bremen)など地域拠点の空港でも実施された。

 独通信社DPAがサービス従事者の労組「ベルディ(Verdi)」の発表として報じたところによると、ミュンヘンの空港では運航予定だった半数の便が遅延、または欠航となったという。

 また、公務員230万人の賃金6%の引き上げを求める今回のストにより、空港のほか地方の交通機関や幼稚園、ごみ収集や病院も影響を受けた。

 一方でフランスも、エールフランスが今年2月以降で6回目となる職員のストライキにより4便につき1便の割合で欠航を余儀なくされるなど、航空交通に大きな混乱が生じた。エールフランスの推計によると、2月22日から今月11日までのストライキによる損失は1億7000万ユーロ(約220億円)に上るという。(c)AFP