【4月11日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は10日、準々決勝第2戦が行われ、リバプール(Liverpool FC)が2-1でマンチェスター・シティ(Manchester City)を退け、2戦合計スコア5-1で準決勝に駒を進めた。ハーフタイム中の抗議で退席処分となったシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は試合後、複数の判定が結果を左右したと怒りをあらわにした。

 シティは前半2分にガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)の得点で幸先良く先制したが、前半終了間際のリロイ・ザネ(Leroy Sane)のゴールはなぜかオフサイドと判定されて認めらず、チームは不満を募らせた。前半終了後にはグアルディオラ監督が判定に抗議して退席処分となり、クラブのチャンピオンズリーグ初制覇の夢はまたしても遠のいていった。

 そして後半11分には、モハメド・サラー(Roberto Firmino)が今季公式戦39ゴール目となる冷静なループシュートを流し込み、リバプールが10年ぶりのチャンピオンズリーグ4強をほぼ手中に収めると、さらにはロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)が逆転ゴールを決め、シティをグアルディオラ監督の就任後では初となる公式戦3連敗に追い込んだ。

 グアルディオラ監督は「前半のハーフタイムを1-0で迎えるのと2-0で迎えるのとでは違ってくる。チーム力が拮抗(きっこう)している状況では、こうした判定の影響は非常に大きい」と話した。監督は、第1戦のリバプールの1点目もオフサイドだったと考えている。

 対してリバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、一方的に押し込まれた前半を耐えしのいだチームの成長をたたえ「選手たちは解決策を見つけていた。前半の最後には二つか三つ良い場面をつくれていたから、私としても、選手としても試合の流れは見えていたし、嵐を切り抜けたことはわかっていた」と話した。

 プレミアリーグではシティに勝ち点17差をつけられているリバプールだが、これで今季の直接対決の成績は4戦3勝となった。クロップ監督は「彼らは現時点で世界最高のチームだと思うが、倒すことはできるとわかっていた。この瞬間を堪能すべきだ。リバプールとしても、私としても準決勝は久しぶりだし、そこへ一緒に行けるのだから」とコメントした。(c)AFP/Kieran CANNING