【4月11日 AFP】10日に行われたASローマ(AS Roma)とのサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準々決勝第2戦に敗れ、まさかのベスト8敗退に終わったFCバルセロナ(FC Barcelona)の主将アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が、失望が大きいことを認めた。

 第1戦に4-1で大勝して敵地での第2戦に臨んだバルセロナだが、スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)では0-3で完敗。2戦合計スコア4-4のアウェーゴール差で、欧州制覇5回の名門は大会を去ることになった。バルセロナはこれで、3大会連続の8強止まりとなっている。

 イニエスタはテレビ局TV3で「非常に痛い。第1戦のリードがあったし、誰もこんな結果は予想していなかった。物事がうまくいかないときは、たくさんミスを犯すもの。僕らは試合に順応できなかった。ここまでのシーズンを考えれば、本当に残念だ」とコメントした。

「いつも全力を尽くそうとは思っているけど、こうして敗退が決まり、今はみんなが痛みを感じている。今季はいけるという感触を持っていたけど、またトロフィーがすり抜けていってしまった」と話す33歳は、まだ来季以降の去就を明らかにしておらず、これがバルセロナで最後のチャンピオンズリーグになる可能性を否定しなかった。

 バルセロナは開始6分でエディン・ジェコ(Edin Dzeko)に先制点を許すと、後半13分にダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)のPKで2点目を失い、最後は同37分にコスタス・マノラス(Kostas Manolas)に決定的な3点目を奪われた。

 バルセロナにとっては、リーグ優勝と今月後半に行われるセビージャFC(Sevilla FC)との国王杯(Copa del Rey 2017-18)決勝に向けた中での敗戦だった。今季ここまでリーグ無敗のバルセロナに土がついたのは、国王杯のRCDエスパニョール(RCD Espanyol)戦だけだった。

 セルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)はbeINスポーツ(beIN Sports Spain)に対して「この試合に何か収穫があると言ったらうそになる。第1戦の結果から、こんな風に崩れてとても悲しい。きょうはあらゆる面で相手の方が上回っていた」とコメントした。

 またジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長もサポーターに謝罪し、TV3で「準決勝進出はわれわれ全員の夢だったし、世界中のバルサファンに対して大変申し訳ない」と話した。(c)AFP