【4月9日 AFP】フランスの文化相は9日、サウジアラビアにおける国立のオーケストラと歌劇団の創設を支援していくことを表明した。今回の動きは非常に保守的なサウジアラビアが、文化面での一大変革に乗り出していることを改めて示すことになる。

 サウジアラビアの文化情報相と会談したフランスのフランソワーズ・ニセン(Francoise Nyssen)文化相は記者会見で、「サウジアラビアが国立オーケストラと歌劇団を創設するに当たり、パリ国立オペラ(Paris Opera)が支援するという協定がきょう調印された」と明らかにした。

 世界歴訪中のサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子は8日、王位継承者となって初めてフランスを訪問し、パリのルーブル美術館(Louvre Museum)でエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と会食した。

 2月には一般娯楽局(GEA)が今年、フェスティバルやコンサートを昨年比の2倍に当たる約5000件余り開催し、さらに今後10年間で同部門に640億ドル(約6兆8500億円)を拠出すると発表している。(c)AFP