【4月9日 AFP】(更新、写真追加)シリア中部の軍事空港に9日早朝、ミサイルが数発撃ち込まれ、戦闘員少なくとも14人が死亡したことが分かった。犠牲者にはシリア政府を支援するイランの部隊も含まれているという。英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)は今回の攻撃で複数の死傷者が出ていると報じたが、具体的な死者数は明らかにしていなかった。

 シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、攻撃された軍事空港はシリア政府を支援するロシアとイラン、レバノンのイスラム教シーア(Shiite)派原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)が拠点にしているという。

 同NGOは、誰が攻撃を行ったのかは確認できていないと述べた。

 ただ2月以降、イスラエルがシリア中部の軍事基地に対して複数の空爆を行っている。イスラエルは2011年のシリア内戦勃発以降、たびたびシリア国内に空爆を仕掛けており、標的にはイランやヒズボラの関連施設やシリア政府の化学兵器施設も含まれている。

 イスラエル軍の報道官は、コメントを拒否している。

 一方、フランス軍はシリアへの空爆は行っていないと否定している。(c)AFP