【4月9日 AFP】男子ゴルフのメジャー第1戦、第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)は8日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で最終日が行われ、パトリック・リード(Patrick Reed、米国)がジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)やリッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)の追い上げを抑え込み、通算15アンダーで自身初のメジャー制覇を果たした。

 自身通算17度目のメジャー大会となった27歳のリードは、過去3度のメジャー制覇を遂げているスピースと8番から18番までに6バーディーを記録したファウラーを抑え込んだ。ファウラーは1打差の2位、マスターズ最終日の最少スコアタイとなる「64」を記録したスピースが2打差の3位に入った。

 これまでマスターズで12ラウンドしながらも「70」以下のスコアを残すことのできなかったリードは、マスターズでは4年連続となる初優勝選手となった。またメジャー大会ここ10戦では、9人目の初優勝選手となっている。

 マスターズの象徴であるグリーンジャケットに加え、198万ドル(約2億1170万円)の賞金を手にしたリードは「言葉にするのは不可能に近い」と語った。

 ファウラーは18番でバーディーを奪って1打差まで詰め、大会最終ホールに向かうリードにプレッシャーをかけた。

 リードは2打目でカップまで7.5メートルほどの所に寄せると、最初のパットを外しながらも2度目のパットを沈め、歓喜のガッツポーズを見せた。

 リードと同組のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は「74」とスコアを落として通算9アンダーの5位タイに終わり、マスターズ初制覇と生涯グランドスラム達成を逃した。

 世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)は通算7アンダーの10位タイに入り、その座を守った。スピースや通算11アンダーで4位に入ったジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)、通算4アンダーの17位タイに終わったジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は優勝すればランキングトップに浮上する可能性もあったが、チャンスを逃している。(c)AFP