【4月9日 AFP】ドイツ西部ミュンスター(Muenster)で車が群衆に突っ込み2人が死亡した事件で、当局は8日、自殺した容疑者のドイツ人の男は単独犯だったとの見方を示すとともに、動機に関しては精神面の問題に重点を置いて調べを進めていると明らかにした。

 ホルスト・ゼーホーファー(Horst Seehofer)内相は同日、犠牲者らに花が手向けられた事件現場を訪問。記者団に対し「現時点では、事件は単独犯によるもので、テロとの関連はないというはっきりした兆候がある」と語った。

 48歳の・イェンス・R(Jens R)と特定された容疑者の男は、混雑した飲食店のテラス席にバンで突っ込んだ直後、銃で自殺した。死者のほかに20人が負傷し、数人は重傷を負った。

 事件をめぐっては、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の難民政策に反対する極右勢力がイスラム過激派によるテロの可能性を示唆していたほか、一部メディアは襲撃犯が極右団体とつながりがあったと報じていた。

 しかし当局によると、2015年以降に容疑者の精神障害に関連した事件の記録が存在。容疑者は先月、知人への電子メールで自殺をほのめかしていたともいう。(c)AFP/Tom BARFIELD and Deborah COLE in Berlin