【4月9日 AFP】18F1第2戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2018)は8日、決勝が行われ、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が大接戦を制し、自身通算200戦目をポール・トゥ・ウィンで飾った。

 タイヤが激しく消耗しながら、素晴らしい判断力で息が詰まるようなフィニッシュを制したベッテルは、バルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)とルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のメルセデスAMG(Mercedes AMG)勢を僅差の2位と3位に抑えた。

 ホンダ(Honda)エンジンを搭載したトロ・ロッソ(Toro Rosso)のルーキー、ピエール・ガスリー(Pierre Gasly)が4位、5位にはハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)が入った。

 これでベッテルは開幕2連勝(通算49勝目)とし、9番グリッドからのスタートながら、6秒差の3位まで追い上げてきたハミルトンに対するドライバーズ選手権でのリードを17に広げた。ベッテルとハミルトンの2人は今季、共に通算5度目となる総合優勝を争っている。

 フィニッシュラインを通過すると絶叫したベッテルはレース後、「タイヤはつぶれていた。もう最後の10周は終わっていたよ」とすると、「ラジオでは全部コントロールされていると伝えたけど、あれはうそだったんだ!ボッタスに追いつかれると思っていたが、できるだけクリーンに保とうとした」と振り返った。

 一方、あと一歩の差で及ばなかったボッタスは「私たちは硬めのタイヤを履いていたから、チャンスがあるのは分かっていた。追いつこうとしたが足りなかった。本当に残念」とコメントした。

 また、ギアボックスの交換で5グリッド降格のペナルティーを受け、この日は9番手スタートとなったハミルトンは、「満足している。(ペナルティーの)ダメージを最低限に抑えられた。9番手からのスタートだったことを考えれば、3位という結果は悪くない」と話した。

 しかしながら、ベッテルのチームメートのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)は、ピットストップでメカニックをはねてリタイアとなり、フェラーリにとっては良いニュースばかりではなかった。その後、サーキット内のメディカルセンターに運ばれたメカニックは、脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)を骨折したことが判明している。

 レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は、共にレース序盤にリタイア。ルノー(Renault)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)が6位、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)のマクラーレン(McLaren)勢が7位と8位で続いた。

 9位にはマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)が入り、ザウバー(Sauber)に2ポイントをもたらした。10位はフォースインディア(Force India)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)だった。(c)AFP