【4月8日 AFP】17-18スペイン1部リーグは7日、第31節の試合が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とレアル・マドリード(Real Madrid)のダービーは1-1の引き分けに終わった。レアルのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が最近15試合で24得点目を記録したが、アトレティコはアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のゴールで同点に追いついた。

 ユベントス(Juventus)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準々決勝第1戦で見事なバイシクルシュートを決めたばかりのロナウドは、この日も相手DFの視界から逃げる動きで得点を奪取したが、レアルはグリーズマンに同点ゴールを許し、2位アトレティコとの勝ち点4差は縮まらなかった。

 一方、アトレティコも2位確保には近づいたが、首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差は11に広がり、バルセロナが5月6日に行われるレアルとの伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」で優勝を決める可能性も十分に出てきた。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は「きょうは明らかに、もっと良い結果を得られてもいいだけのプレーを見せていたし、残念だ。たくさんのチャンスを作ったが、最後は負けていた可能性もあった」とコメントした。

 対するアトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、アトレティコで通算200試合目出場でゴールを決めたグリーズマンについて「偉大な選手だ。シーズンのスタートは良くなかった。本人もそれはわかっていて、昨年の11月と12月にはなんとかして自分を変えようとしていた。簡単なことではない」と話した。

「私としては、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)の存在が大きいと思っている。近くに強い選手がいるようになったことで、自由にプレーできるようになった」

 近年、チャンピオンズリーグや国王杯(Cope del Rey)の決勝、さらにはリーグ戦でタイトルを争う直接対決を繰り広げてきた両チームだが、それと比べると、今回のダービーはやや低調な時間帯もあった。

 11日に行われるユベントスとの第2戦のことも考え、ジダン監督はルカ・モドリッチ(Luka Modric)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)をベンチスタートにすると、ロナウドは30分近くを残したところで交代した。

 レアルは第1戦に3-0で快勝しているが、ジダン監督は油断は禁物だと強調し「誰もがレアルの準決勝進出は間違いないとみているが、それこそまさに、われわれが頭から締め出さなければならない考えだ。11日もまた厳しい試合になることは十分にわかっている」とコメントした。(c)AFP/Tom ALLNUTT